HOLGAデジタルで撮る!トイカメラ写真の魅力
バルブモード(B)撮影について検討してみた
HOLGAデジタルでのバルブモード(B)撮影について検討した。シャッターを押している時間がどれくらいの感覚でシャッターを切るとどれくらい露出が明るくなるか。撮影者の感覚ではあるが、室内の暗い場所にて、被写体をHOLGA 120GNとしてシャッターを押している長さを5段階で変えてみて撮影した。なお今回は全て120設定で撮影した。その際の対照写真はiPhoneXRで撮影した。
バルブモード(B)撮影は不可能?
F2.8およびF8にて比較検討を行った結果、いずれもシャッターを押している時間の違いによる露出の明るさの差は見られなかった。どうやらHOLGAデジタルではバルブモード(B)撮影は出来ないらしい。自動補正が働いているのであろうか。公開されているスペックではシャッターを長く押すことでバルブ撮影が可能となっていたが、今回の結果はそうではなかった。暗い部屋で長時間露光によって写真を明るくすることは不可能なのか?
何故か納得がいかない。本当にできないのだろうか?ふとしたタイミングでできるというのであればそれはそれでHOLGAらしい。なお、前日の投稿で記載した画面が真っ白になってしまうデータは1枚もなかった。これは良いことであるが本当に気まぐれだ。デジタルになってもHOLGA 120の気まぐれさは踏襲しているのか。
シャッターを押している時間(①<②<③<④<⑤) ①…一瞬、⑤…5秒程度
F2.8
F8
HOLGAデジタルはシャッタースピード1/60秒固定か?
今度はシャッターを段階的に押している時間を延長し、且つわざとカメラを右横にスライドさせてみた。バルブモード(B)が効いていれば左側の像と右側の像が写り込むはずである。結果は①1枚目の写真を基準として、②、③、④、⑤といずれも手ブレが起こっていたが、写っている像は同じであった。
本来⑤は部屋のカーテンの位置までスライドして撮影したはずだが、②と全く変わりがなかった。やはりバルブ撮影は不可能と思われた。スペックの1/60秒というシャッタースピード固定が恐らくは正しいのだと思われる。しかも⑤はシャッターを押している時間がおよそ5秒くらいなので、明るさも自動補正されていると思われる。なお今回は全てF2.8で撮影した。
通常の撮影時はシャッターを切るタイミングは気にしなくてよい?
今回の結果がこの機種の特性ならば、撮影時にシャッターを切る時間に関して全く気にしなくても一定の適正露出で撮影できることになる(自動補正が働いている)。昨日までは1/60秒にするのも難しそうなので、非常に気を遣ってシャッターを切っていたが、普通にただ確実にさえシャッターを押してファインダー内の赤ランプを確認できれば通常の写真は撮れるということになる。
HOLGAデジタルはシャッター音がないので唯一撮影されたことが確認できるのが、ファインダー内赤ランプの点灯なのである。しかし、このランプの点灯のタイミングもまちまちで、シャッターを押した直後に点灯する場合もあるが、押してからワンテンポ遅れて点灯する場合もある。押した時にシャッターが切れているのか、点灯したタイミングでシャッターが切れるのかが不明である。デジタルなのにこんなところがHOLGAっぽい。
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