HOLGAデジタルで撮る!トイカメラ写真の魅力
モード120でも比較的境界不明瞭なトンネル効果が得られた
レンズ本体、およびレンズアダプターに、ドーナツ状の穴を開けた薄手の段ボールを利用して視野を狭めた状態で何種類か撮影してみた。レンズ本体に設置したものとレンズアダプターに設置したものとでは大きな差は見られず、結果的に両方ともトンネル効果が見られた。ただし、穴の形がいびつだったり、穴の中心がレンズの中心とズレてしまうと必然的に写真にもそれが反映されてしまう。微調整が必要である。
また135設定ではよりトンネル効果の領域が中心方向に広がっていた。今回の改造は勿論120設定の時を対象としているので、135設定の結果はあまり気にしない(なお、撮影条件はいずれも1/60秒、F2.8である)。
120設定で一番うまく撮れたのは段ボールをレンズ本体に設置して穴の中心を調整したもの(④)であり、続いてレンズアダプターに設置したもの(①)であった、
段ボール設置
135設定
120設定
現段階でベストな段ボール設置方法
簡単な改造でトンネル効果が見られることは分かったが、欲をいうともう少し境界不明瞭に写って欲しい。さらなる改良は必要である。今回の撮影実験では最終的に下の画像のように段ボールを設置(レンズ本体に段ボールの円の外側をセロテープで止め、さらにレンズアダプターで固定)すると撮影時も安定するし見栄えも良い。当面の間はこの設置方法のままで撮影することにする。
HOLGAデジタルは撮影が難しい
トンネル効果とは別に、HOLGAデジタルは撮影が難しい。HOLGA 120GN比べても手ブレにより注意を払わなくてはならない。シャッターを押した時の不安定感は半端ない。しかし出来上がりのデータを見る限り、あまり問題とするような手ブレはなかった。撮影時はファインダー内の赤ランプが見づらく、実際ちゃんとシャッターが切れているかどうかが分かりづらい。
本体のせいか、SDカードのせいか、データをPCに取り込む時点で、写っているものと写っていないものがあることが分かった。しかも頻繁に起こる。現時点で原因は分からないが、1シーンに対して予備も含め4枚程度撮影するというような対処が必要である。これは今後の検討課題である。
そして、スペック上のシャッタースピード(1/60秒)はあてにならない。撮影者の加減次第である。少し長めにシャッターを押すと、そのタイミングでしばらくの間ファインダー内の赤ランプが点灯したままになる。どうやらこの時は写らないらしい。写っているのかも知れないが、真っ白なデータとなって記録されているので露出オーバーなのかも知れないがどうやらその可能性は低い。何故なら写ってるものと写っていないもの(真っ白なデータ)の中間の写りがないからである。なのでHOLGAデジタルではバルブ(B)撮影は難しいと思われ、これも検討課題である。
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